2017年7月18日火曜日

Angular 4.3がリリースされました

この記事はAngular公式ブログ Angular 4.3 Now Availableを元に翻訳、加筆したものです。

Angularバージョン4.3がリリースされました。このマイナーリリースは告知済みのSemantic Versioningにしたがっています。すなわち破壊的変更を含まず、バージョン4.x.xとして単純に置換可能です。

主な変更点


  • HTTPリクエストを作成するための、より軽量で使いやすくパワフルなライブラリでHttpClientを導入しました。詳しくはドキュメンテーションを参考にしてください。
  • GuardとResolverのための新しいルーターライフサイクルイベントが追加されました。GuardsCheckStartGuardsCheckEndResolveStart、そしてResolveEnd の4つのイベントがNavigationStartのようなイベントの中に加わりました。
  • 条件によってアニメーションを無効にする新しい属性 [@.disabled] が追加されました。
  • エミュレートされた/deep/ CSSセレクタ(>>>としても知られるShadow-Piercing子孫コンビネータ)のサポートは多くのブラウザで非推奨であり、Chromeでも削除されます。この機能を現在使っている開発者のために一時的なワークアラウンドとして::ng-deepを追加しました。

新機能やバグフィックスの一覧は チェンジログ を参照してください。

2017年7月8日土曜日

Angular Materialのステータスアップデート


この記事はAngular公式ブログ Angular Material Status Updateを元に翻訳、加筆したものです。

Angular Materialについての最後の投稿から6ヶ月の間、開発チームは熱心にクールな新しいコンポーネントの実装や改善に取り組んできました。いくつか代表的なものを挙げます:

  • Datepickerやexpansion panel、accordionなどのコンポーネント 
  • @angular/platform-serverサポートの改善 
  • Overlayの調整可能なスクロールストラテジー 
  • 厳密なnullチェックやno-unused-paramsへの対応 
  • テーマのためのTypography拡張機能 
  • material.angular.io上にtheme-pickerの設置 
  • たくさんのバグ修正 

今日、新しいComponent Dev Kitのリリースと、Angular Material beta.8と共にdate-tableコンポーネントの初期バージョンを発表しました。

Component Dev Kit


Angular Materialの作業中、重要な目標は、コンポーネントを構築するための一般的な再利用可能な基盤を作成することでした。私たちは今、この基盤をスタンドアロンのパッケージとして誰にでも共有したいというところに行き着きました。それがAngular CDKです。

CDKの目的は、Webのための素晴らしいコンポーネントを開発するためのツールを開発者に提供することです。これは、Material Designビジュアル言語を採用せずにAngular Materialの機能を利用したいプロジェクトに特に役立ちます。

CDKの最初のベータ版は@angular/cdkとしてnpm上で利用可能になりました。この初期リリースに含まれる機能は、アクセシビリティ、テキストの方向(LTR, RTL)、プラットフォームの検出、動的コンポーネントのインスタンス化です。今後のリリースで、Angular MaterialのコードをCDKに引き続き移動します。

CDKを使ったコンポーネントの開発を始めるには、npmからインストールし、GitHub上のドキュメンテーションを参考にしてください。

Data-table




Angular Materialに最もリクエストされていた機能であったdata-tableがついにデビューしました。@angular/materialの一部として<md-table>と、@angular/cdkの一部として<cdk-table>、2つのテーブル実装をリリースします。Material Designにスタイルされた<md-table>の実装は新しいCDKの<cdk-table>コンポーネントから提供される機能をベースにしています。

<cdk-table>は、完全にテンプレート化されたAPIと動的な列、アクセシブルなDOM構造を備えた、カスタマイズ可能なデータテーブルで、目的化されていません。このコンポーネントは誰でも独自のdata-tableエクスペリエンスを構築できるコアとして機能します。

また、@angular/materialはデータテーブル機能をベースにして、<md-paginator>およびmdSortディレクティブを提供しています。これらはページネーションと並べ替えのためのUIをdata-table自身とは疎結合に、Material Designのガイドラインにそって提供します。

data-tableの使い方についてもっと詳しくしりたい場合はガイドを読むか、material.angular.io上のドキュメンテーションをチェックしてください。

これは私たちがdata-tableのために用意したものの味見にすぎません。固定ヘッダーや固定列、行の差分レンダリング、colspanなど、実装中の機能の開発はGitHub Pulseを通じてウォッチできます! GitHub上でチームの作業計画を見ることもできます。




新しい機能を楽しんでもらい、GitHubTwitter上でコミュニティのフィードバックがもらえることを楽しみにしています!